卒業生の声:フェロー体験談

卒業生の声~フェロー体験談 (三浦曜子さん)

ロータリー平和フェロー8期生(2009年-2011年)ブラッドフォード大学留学 三浦曜子さん(2770地区)
 
 
2770地区よりご推薦いただきましてロータリー世界平和フェローシップ(RWPF)プログラムのもと、2009年にブラッドフォード大学の平和学修士課程に参加しました。
大学卒業後、会計事務所にて税務・監査業務に従事しておりましたが、国際NGO「国境なき医師団」のミッションに参加する機会があり、ファイナンス・コーディネーターとして1年間タイで活動を行いました。この活動を通して紛争や災害だけでなく貧困に因る緊急性の高い医療ニーズを必要としている人々が多く存在することを痛感いたしました。この体験をより深く体系化したいと思い、RWPFに応募しました。
ブラッドフォード大学の平和学部は、「平和と紛争」を研究する世界最大規模の専門機関と言われており、 さまざまな側面から平和に対するアプローチを検討することができます。
この素晴らしい環境の中、貧困によって個々人の平和が脅かされる問題に注目し、新自由主義におけるマイクロファイナンスが果たす役割について研究を行いました。
RWPF独特のプログラムであるApplied Field Experience(AFE、3か月の実地研修)では、自己の研究テーマに沿って研修地を選ぶことができるため、修士論文の中でもより具体的な提言を述べることが可能となります。私の場合はマイクロファイナンスのベスト・プラクティスを輩出したグラミンバンク等、バングラデシュのマイクロファイナンス機関を選択し、その手法と効果を検証する機会を得ることができました。
 
フェロー同士の交流も活発であり、在学中のみならず、世界中で様々な分野で活躍するプログラム参加者の知見を共有できるのはこのプログラムの大きなメリットだと思います。
また、ブラッドフォード大学では、さまざまな平和をテーマとした講演を聴講することができ、これも一つの大きな魅力です。在学中には前東ティモール大統領でノーベル平和賞受賞者でもあるジョゼ・ラモス=オルタ氏の講義を聴講する機会にも恵まれました。
 
課程修了後は日本の政府開発援助(ODA)案件のコンサルタントとして、マイクロファイナンス調査や途上国政府機関における内部監査体制の構築支援等に暫く従事しておりました。プログラムの中で得た知識と経験のおかげでプロジェクトを効果的に進めることができたかと思います。現在は家族の事情もあり、国内での監査業務に戻っておりますが、国内で準備をしつつまたNGO活動にかかわっていきたいと思っております。
 
 

この写真は、イギリスのロータリー全体で”Thanks for Life”週間を設け、ポリオ撲滅キャンペーンが行われた際、平和フェローも何か企画をしようということで、1日だけですが学校構内のスペースを借り、ポリオ撲滅の募金活動を行いました。その集めた金額を、ブラッドフォードを包括する1040地区のガバナーへ渡したときの写真となります
 
 

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